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ジェフ・カブッシュは、世界中を旅して、クロスカントリーレースのサーキットをごくシンプルなハードテイルやショートトラベルXCバイクで駆け巡ることで有名です。しかし、彼を良く知る人に言わせると、彼の魂はアメリカやカナダの太平洋岸北西部にあるとのこと。
ちょっと信じられないでしょうか。ではここで、ジェフの“軌跡”をたどってみましょう。
これから、カブッシュが舗装の行き届いた人工のワールドカップコースと変わらないほど、一人きりの暗くぬかるんだ森でも巧みにトレイルバイクが乗りこなせることを論証していきます。
ここに、証拠となる文書も見てもらえるように揃えました。判断はおまかせします。ただし、–カブッシュがトレイルバイクを熟知していることだけは、忘れないように。
この聴聞を始めるにあたって、検察が証拠書類Aを検討しています。それによると、ジェフは、18ステージの過酷な長距離耐久レース 2016年トランス・カスカディアにて、1分差で勝利を収めています。レース後、彼はいつもどおり謙虚な調子でコメントしました。“「ただこのレースを楽しみたかった、それだけだ。こんなに楽しくライドできる場所で、すごいイベントを開催してもらったと思う。力の限りのスピードでトレイルを走った。いい出来だったと思うよ」”
この一帯について、ジェフはこのように述べています。“「バンクーバー郊外のノース・ショアにある、お気に入りのスポットでバイクに乗って撮影したんだ。ブリティッシュコロンビアにあるたくさんの場所と同じように、ノース・ショアには美しい緑に囲まれた、苔むした岩や木の根が張り巡らされたトレイルがある。しかも豊かな歴史もあることから、特別なところなんだ。数年前から、ノース・ショアの険しい地形を走るための全く新しいライディングスタイルが開発されているけれども、この森には、まだまだたくさんの伝説的なトレイルや人や、特徴が隠されているよ」”
ジェフは今でも、世界中を飛び回ってあらゆるライド、レース、トレーニングキャンプに参加しています。しかし、過去3年に渡ってノース・バンクーバーに住み、地元のトレイルの豊かさと質に価値を見出してきたのです。
“「オリジナルビルダーのディガーと、NSMBA(ノース・ショア・マウンテンバイク協会)が優れたトレイルクルーを率いていてね。彼らは、年間で相当の降雨量があるにも関わらず、1年を通してトレイルを運営するという素晴らしい仕事をしているんだ」”と語りました。
そして今、彼はさらに森の奥深くへと進む模様。ノース・ヴァンのハウスメイトがスコーミッシュに土地を買ったので、ジェフは一緒に移り住むことを計画しています。“「ずいぶん前に本拠地として考えていたエリアでね、新しい場所に移るのが本当に楽しみだよ」”とジェフは語ります。
“「ブリティッシュコロンビアに住んでることは本当にラッキーだと思う。あらゆるコミュニティでマウンテンバイクが盛んだし、走り回る場所にもすごく恵まれているから。“スコーミッシュのトレイルはまさに伝説的。早く、もっと色々知りたくてワクワクするね」”
そこで、この証拠文書Cを見ていただきましょう。ジェフは、実に20年以上もマウンテンバイク競技に携わっており、あらゆるタイプのバイクに乗った経験があります。自転車とライディングスタイルが進化する様を目の当たりにし、様々に変化を続けるスタイルでレースを行なってきました。
“「自転車に乗り始めた頃は、‘マウンテンバイク‘という名前しかなかったんだ」”とジェフは述べています。“「初期の頃からあらゆるライドに参加したよ。最初の世界選手権ではダウンヒルのレースにも出場したしね。ブリティッシュコロンビアのような場所で育ったのは本当にラッキーだった。トレイルライディングとアドベンチャーが、僕をこのスポーツに引き込んだんだね」
ジェフの心はトレイルライドにあることを証明する証拠文書Dがこれです。自身も認めるとおり実のところ、トレイルライディングの経歴はXCサーキットで成功をおさめる基礎となりました。
“「大人になるまでブリティッシュコロンビアでシングルトラックをやっていたというバックグラウンドが、XCのキャリアに大きく功を奏した」”とジェフは述べています。“「常に技術的なスキルを持っていたから、レースの様々な局面に対して心からリラックスして集中できた。ブロモントのワールドカップで優勝したときのように、天候が悪くなったときに泥道の中で本領発揮できたのは、本当に有利なことだった。XCレースから培った体力も、トレイルを楽しくこなすうえでの大きな強みとなっている。より多くの地形がこなせて走行時間を長く取れることで、さらに広いエリアを探索できるからね」”
証拠文書Eをご覧ください。ジェフは、さらに旺盛にトレイルレースに参加する計画であることがわかります。
“「トレイルと持久力は自分の強みだから、そこが大事なポイントとなるイベントに戻るのは楽しみだね。XCの世界では、僕はペース配分で知られていた。だけど、XCがさらに短くなっていくにつれ、自分がレースで一番得意な45分間は基本的になくなってしまったんだ。ただ単にトレイルを走るのが好きだっていうこともあって、それがメインのイベントにまた参加することを、嬉しく思っているよ」”と語っています。
“「トランス・カスカディア、ブリティッシュコロンビア・バイクレース、ブレック・エピック、ウィスキー50/グランドジャンクション/カーソン・シティ・オフロード、モアブ・ロックスなどのイベントが、本当に楽しみ。”“純粋に、もっとトレイルを巡って、自分のふるさとであるブリティッシュコロンビアを、観光客のように新鮮に楽しみたいね」”
最後の審議は次の通りです。ジェフ・カブッシュは若い頃から、マウンテンバイクに乗る人生を選びました。クロスカントリーレースが彼のライフスタイルの原動力になったわけですが、トレイルライディングのライフスタイルが、これまでずっと究極の目標であり続けたのです。
“「子供の頃からほとんどあらゆるスポーツをやったけど、マウンテンバイキングは本当に夢中になったことのひとつだった。”“マウンテンバイクで楽しめるライフスタイルは素晴らしいもので、レースから引退してもずっと自転車に乗り続けると思う。いつも、‘もう楽しくなくなったら自転車を辞めよう’と言ってるんだけど、それはまだまだ先の話だね」と、ジェフはそう述べて締めくくりました。”
検察は審議を終え…、法廷を出てトレイルライドに向かいます。
スチール写真:Margus Riga動画制作:Scott Secco